２０１８年！世界はきららの炎に包まれた！だがボーイミーツガールは死滅していなかった！
さて、皆さん百合は好きですか？
ぼかぁイマイチ百合や女の子いっぱいキャッキャウフフ系は嫌いじゃないけど好きじゃないよ。
いや嫌いではないんです。
きらら系と呼ばれる日常系ジャンルだって好きなものはありますあります。
ただ、ジャンルとして好きとは言い切れず非常にストライクゾーンが狭い。
特定の作品だけ好きでそのジャンルが好きっていうのはおこがましくない？とおもっちゃうわけで。めんどくさいオタクやな。
きんいろモザイクみたいなコメディ寄りの女の子の友情は好きですが
ごちうさは完全にボール球。2007年のARAKAKI並の大暴投。
個人的にはゆるゆり辺りが完全にストライクゾーンギリギリのクサイところで
チーナの勢い余ったレズコントは前田智徳を現役引退に追いやったデッドボールに近い。
と、自分があまり好きではないといっても
最近は女性主人公で女性キャラしか出てこない、みたいなアニメや漫画がまー多い。
百合・BL・ホモビが流行る当たり、
日本は異性排除・嫌悪が過剰に進みすぎてるんじゃないかという印象すらありますあります。
ただ確かにアニメ界を見ててるとそういった作品のが当たる傾向にあり、ヒットするものに続く形で続く昨今の氾濫は当然っちゃ当然でボーイミーツガールはチョッピリ肩の狭い思いをしてるわけです。
さて、そんなこんなで突き刺さったロケットの先頭部分にたまった水を産湯に浸かって
フライフィッシュを見ながら空をボードで飛び、
空から女の子が降ってくるようなボーイミーツガールが大好きな男、いや１７歳JKとしては
久しぶりに期待できる貴重なボーイミーツガール物が出たんで紹介するんで皆読んで。
それがGood!アフタヌーン掲載の「いそあそび」です。
基本的にはメシ漫画のようなラブコメのような・・・・ん～なんなのでしょうか。
端的に紹介すると、
瀬戸内海に面する過疎化が進んでる港町を舞台に失脚しちゃった社長のご令嬢がその日のメシを得るために地元の少年の協力を得て海辺で取れる食材を取って食う、
というお話なのですがまーよく出来てる。
基本的に不快となる要素はかなり減らしていてそれでいて物語を作ってるのは上手い。
例えばこの手の話でよく問題になる「漁業権」の問題。
ざっと言うと定着する海の生き物というのは基本的に無断で獲ってはいけません。
特に貝類、サザエとかウニとかね。
そこらへんはある程度考えてるみたいで最初の話からガッチリ書いてます。
（まぁ１話でワカメとったりしてるけど）
ハマグチェだって獲ったどーー！言いながらちゃんとスタッフが許可取ってるわけで。
失脚した社長の娘といっても極端に貧乏ってわけじゃなく親から仕送りがあったり家があったりで極端な不幸設定にしてないのは慧眼。
ん～あんまり女の子が不幸すぎると笑えなくなっちゃうのよね。
そういう意味でキャラ立てにやたら不幸・貧乏設定にする作家よりはよくわかってんなと。
↑ヒロイン兼主人公？の村上セト。カードバトルを始めそうな名前だがんなこたーない
あと、ヒロインが社長ご令嬢ではあるんですが、
いわゆる「オーホッホッホ」系ではなく、
ちょっとプライドの高い普通の女の子として描かれてるため
デザインがまんまどこぞのアスカラングレーですが嫌味さがなく、非常にすんなりと読める。
んで基本的に対等であろうとする性格なので
大人にはちゃんと敬語つかうしいきなり不遜な態度とったりしないし借りは返すスタイル。
基本礼儀正しい。話の分かるヤツだ。
でもそういう子が主人公の男の子にだけはワガママいうのがクッソ可愛くて
あぁ＾～！たまらねぇぜってなる。
わかるかー？
↑主人公？の浦島六郎。後々ロアナプラにいきかねない名前やなお前な。
でも、男の子が海や魚介類の知識が豊富ってことで、
強気な女の子がマウントを取ってるように見えて実のところ男の子に全幅の信頼を置いている、という構図になってて
あああああぁぁぁぁぁ＾～（感無量）！ってなる。
わかるかー？
もちろん、海の幸を食べるということで、これは取ってもいい、これは美味しいといったそういった知識を教えてくれる知識欲を揺さぶられる漫画です。
ムール貝ってあれ、和名はムラサキイガイって言うみたいですよ。知ってました？
僕が住んでるのはコンクリートジャングルなもんで使う機会はなかなかなさそうですがいずれ来る世界が滅んだときのサバイバルに備えて是非本棚に置いてみるのもいいと思います。
全体的に嫌味さが無く面白いので素直に万人にオススメできます。
まだたった一巻なのでだまされたと思って買ってみてください。
だまされたと思ったら泣き寝入りしてください。
まぁ試し読みもあるんで、１０分程度あなたの時間をこの漫画に使ったげてくださいな。
