ホスピタル病院

自分をモヒカン社畜だと思い込んでいる17歳JKのブログ

サンキューEA、フォーエバー野口ショーン。『SW JEDI SURVIVOR』レビュー

当たりが出たらもう一本ってアイス、絶滅した可能性ない?(挨拶)

一応コロナが明けたってことで旅行に行くこと自体はOKになりました。
皆さんどこかに行かれました?
おや行かれてない?

そんなあなたに宇宙旅行をプレゼント。

STARWARS JEDI SURVIVOR(スター・ウォーズ ジェダイ:サバイバー)』をレビューしよう。

なお、面白さを伝えるためにどうしても若干のネタバレはありますんで、
そこんとこはご容赦を。

それでもいいよって方はよしなに。

 

 

□概要

帝国から逃れ、銀河系に残った最後のジェダイの一人として生き残れ


遠い昔 はるかかなたの銀河系で…

前作『SWジェダイフォールンオーダー』から5年。
生き残ったジェダイとして帝国と戦い続けた主人公「カル・ケスティス」は立派な賞金首となっていた。

前作で得た仲間と別れ、別の仲間と共に賞金首として捕まったフリをし内部へ潜入することに成功したカル。
情報は盗めたものの多くの仲間を失ったことで心が、そして自身の宇宙船も傷ついてしまう。

両方の傷を癒すためカルは惑星コーボーへ降り立つ。
仲間と会うため、そしてもう一度生きていく力を蓄えるため。

 

しかし、コーボーにはもう一人の「サバイバー」が眠っていた・・・。

 

↑ひげ面の男が主人公「カル・ケスティス」。彼と共に行動するロボット「BD-1」。このコンビの物語だ。

スターウォーズ(以下、SW)を原作にしたソウルライク風アクション第2作!

時系列としてはEP3~EP4の間であり、いわゆるジェダイ抹殺指令オーダー66を生き延びたジェダイが主人公のゲームとなる。

んで、実は僕、前作をプレイして途中でやめているんだよね。
というのも前作は最初の列車ステージは素晴らしいんだけど
次のステージがなんか思ってたんと違うな、となったことと
死にやすさのわりに長いロード時間のダブルパンチで辞めてしまった。

では本作はどうなのか。早速レビューしていこう。

 

□週末何してますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?

さて、本作を説明する前に非常に大きなストロングポイントについて言及しておこう。

本作はとある大きな目標のためにこのゲームは開発され、
そしてそれは本作のあらゆる手段をもって表現されている。

 

↑篝火に当たる瞑想場。そしてアンチャーテッドを彷彿とさせるクライミング

ゲームとしてはソウルライク+アンチャーテッドのような作りになっており、
篝火にあたる場所があり、そこを起点にステージを攻略する。
その際壁を走ったり、ツタを掴んで移動するといったアスレチック方式がとられている。

このアスレチック、最初はかなりダルいです。

↑壁走りはジェダイの基本。やべやべやべ!となりそうな縁渡り。

最初からダブルジャンプ・壁走りは解放しておりゲーム開始から割と縦横無尽には動ける。
ただそれを使う前提でアスレチックが組まれてるのでかなり難解なんだよね。

アンチャーテッドだと不自然なまでに黄色いペイントがされている箇所があって、
ああそこを使うんだな、というのがなんとなくわかるんだけど
本作はSWの世界観に調和するようにうっすらとした傷などが多め。
なので、ん?次はどこ?みたいなのが結構発生する。

↑いつでも出せるマップ。右下が次に行くべき場所なのだがどう行くべきかが分かる。通ってきたルートも。

そのフォローのためにいつでもマップが開けて、
・次にどこに行くのか
・通ってきたルートはどこか。
・どのアスレチックを使うのか
・どういうルートで行くのか
までプレイヤーに明示されてる点は評価したいけど
ミニマップが存在しないこともありマップを開くという行為自体がダルい部分がある。

ただし、後半では…。

 

さて、一旦話を戦闘に移そう。

 

本作の戦闘の基本はやはりライトセーバーである。
振るときにはやはりいつもの「ブォン…ブォン…」という音が流れる。
へへへ。嬉しい。

↑ダースモールを思い出す両刃。大量の敵を相手にするのにぴったりだ。

そのライトセーバーにはスタンスというアクションの種類分けが存在し、
初期は片手剣・両刃・二刀流の三つから始まり、最終的に倍の6つになる。

スピードの速さや範囲攻撃の強さ、タイマン特化型にガードをつぶせる方等上手く種類分けさせており、
何よりそれぞれのモーションは拘りを感じる出来で見惚れる。

自分はモーションの良さってのは評価されにくいがプレイヤーのモチベに直結すると思う。
新しいスタンスを得るとまずは試してみよう!とウキウキになること請け合いだ。

 

↑ちと分かりづらいが敵の背中に乗ってセイバーを突き刺してグリグリ!というフィニッシュ。エグイぜ!

白眉なのは各敵に合わせたフィニッシャーモーションが備わっており、非常に充実していること。
いつもの白いトルーパーを筆頭にした雑魚相手には勿論、
デカい中ボス的なエネミーにも専用モーションが用意されている。
この拘りっぷりはすごい。
新たな地に降り立てば敵にトドメを刺してぇ命を奪いてぇとウズウズする。

↑味方と一緒にトドメ!いくつもの種類があり、見るだけで非常に楽しい。

また、一部のマップでは仲間と共に行動するのだが仲間と息を合わせたトドメアクションとなる。
当然そのトドメに待ち時間がかかるといったことはなくテンポよく敵を倒してくれる。
短い時間でスパッとサパッとカッコいい。
シンプルにセンスがええんよ。

 

↑セーバーは投げるモノ。敵のブラスターはむしろ攻撃チャンスになるほど楽々弾き返せる。

ライトセーバーアクションはいわゆる通常攻撃のほかに
ライトセーバースロー(投擲)やパリィ、パリィによる弾丸はじき返しなどがある。
ご安心召されよ。
勿論フォースによるプッシュ・プルも存在するぞ。

離れた敵にはライトセーバースロー、銃撃にははじき返し、
高い位置にいる敵にはフォースプル(引っ張り)で引き寄せてドスッ!
熱くて長くて固い男のモノ♂が敵の腹を貫いて絶頂させる。
その若干悪役めいたシルエットも込で興奮してしまう。

雑魚戦闘は時折負けることは有れど基本的には無双プレイ。
しかしボス戦はぐんとゲーム性が変わり、SEKIRO寄りのタイマンチャンバラゲーとなる。

 

↑ジャストパリィは光り輝く!パリィで敵のガードゲージを減らして攻撃を叩き込め!

SEKIROのようにL1ボタンを瞬間的に押す、つまり弾くようにL1を押すのではなく、
本作はL1ボタンをぐっと押し込むイメージになる。
このプレイフィールに最初こそ戸惑うものの、慣れてしまえば
受けて、押し返すような”ライトセーバーらしい”と感じられる。

敵を倒すにはHPを0にする必要があるが、
敵に攻撃を当てるには背中を取るという例外は有れど
基本は敵のガードゲージを削り切ってから追撃が基本。

ライトセーバー投擲して怯んだところへ攻撃を叩きこむ(まぁガードされるのだが)、
というような搦め手を駆使できるのも面白い。

↑パリィと比べてシビアながらジャスト回避も存在。ジャスト回避ならそこから攻撃がちゃんと当たるぞ。

敵を切る。弾かれる。
弾いて返す刀で反撃されるのを弾く。
回避して横を・後ろを取る。

非常にスリリングながらも、ガードゲージを削り切った後の一気呵成感。
緊張感と爽快感を両立したチャンバラは非常に良く出来てて拍手を送りたい。

 

過去にウォーロンのレビューでこれSEKIROでええやん、といったことがある。
しょーじき本作もプレイフィールそのものはこれもSEKIROとほぼ変わらんのではあるが、
SWというガワが全てを解決する。

 

冒頭で述べたこのゲームの大きな目標。それは
リビングでスターウォーズを行うこと。
それはまさに成功している。

 

宇宙よりも遠い場所。そこに行ける権利。

砂の惑星。つまり仲直りまでバイバイバイ。緑あふれる大地の星も当然存在し様々な特徴を持つ。

作はやはりSWのお約束として3~4つ程度の星をまたいでの冒険となる。
メインとなるコーボーという星はあるものの、各星には特徴がありそれを十分に表現している。


↑ただただでかい存在。そこに在るというだけでいい。

単純なオープンワールドではあまり見られないその星の特徴や生態について、
ボタンを押すことで説明を受けることが出来たり、
一切触れないし乗れもしない、敵対もしないようなただただ大きい生物を見ることが出来る。

勿論、意味はないよ?ちょっと通り過ぎてキャラクターが「わぁ凄いな」って言うだけ。
でもそういう星ごとの特色や動物を無視しなかったのがSWだよね。

EP4でオビワンと一緒に向かった酒場で見た異種族達。
EP5で出会う雪男(のようなもの)。
EP6でのイウォーク族。
幼少のころに映画を見て、彼らは忘れられない思い出の一つになった。

ただの人間の方が映画を撮るコスト的には楽だけどそれはやらない。
星には星ごとに特殊な人たちがいるべきだ。

勿論、協力してくれる動物もいて、陸と空を冒険する手助けにもなる。

そうそう、ネックとなっていた移動関連についてはこれら動物の手を借りるという手もあるが
後半になると移動関連のアビリティがガンガン解放されていく。

特に空中ダッシュは非常に強力でちょっと届かないところなどを埋める良いアクション。
ダブルジャンプと組み合わせることで空中が非常に楽になる。

動物の力や強化されたフォースの力を使い、用意された舞台を縦横無尽に駆け回る。
本作、例えるまでもなくSWという世界の観光旅行でもあるんだ。

リビングで広い広いSWの世界にへ飛び込むことが出来る。
それはとても素晴らしいことなんだ。

 

あとここは全然関係ない話なんすけど
主人公の見た目を大幅に変えられるのがかなりうれしい。
旅行にはオシャレをしていかなくっちゃね。

 

□映画以外にもSWに行く方法

そして勿論、物語も素晴らしい。

ただ少々エンジンがかかるのが遅い印象は正直ある。
更に、概要欄でも述べた通り過去の仲間と別れているが
その理由が序盤で明かされないためにかなり分かりづらい内容となっている。
前作と本作の間に「なんか色々あった期間」がありそれが分かんねぇのよ。

多分前作をプレイした人からすると「あれっ仲間たちはどうなったんだ?!」っていうのが
物語を前に進めるガソリンになってたんだろうけど
前作エアプだと「仲間割れして終わったとか前作って結構バッドエンドの話だったんだな」とか思っちゃったわけ。
なんか色々あった期間にあったんだけどね。

こういう前作ありきのゲームは簡単にでも前回のエピソードを教えてくれる機能があったりするが本作では事実上存在しない。

 

↑メインヴィランたるダガン・ケラ。カルと対比する部分があるもう一人の「サバイバー」。

そこら辺の”前作やってる前提”という灰色の序盤を乗り越えて
本作のメインヴィランと対峙した際、
このゲームにYMCが付く。1680万色に輝きを放ち始める。

このゲームって何が最終目標なんだ?ってのがわからない状態で進めるより
コイツをやっつけるゲームなんだなってのが見える方がやっぱ印象として良いんだよね。
(とはいえそんな単純な物語ではないんだが)

本作の主人公とヴィランは共にサバイバー(生存者)なんだよね。
オーダー66というジェダイ抹殺命令を生き延びたジェダイである主人公と、
また別の理由で生き延びたサバイバーもまたジェダイ

この2人の対決を通して
「生き残った者は死んだ者に対してどう生きるのか」という、
ある種陳腐で使い古されたテーマを極上の演出とSWという題材で見事に描いている。

それ以外にもアクション有、爆発有、ロマンス有、爆発有、もう一発爆発有。
と様々な要素がたっぷりと用意されており
一つのエンタメ映画を見ているような楽しさ。
そしてそれを操作しているという喜びがある。

 

ただ、このゲームをこのゲームたらしめているのは間違いなく
「やれやれそろそろこのゲームも終わりかな」という段階。

エンドロールを待つだけの状態に現れる
怒涛の展開は油断したプレイヤーをまず背中から、そして正面からも突き刺していく。

何が起きたのかを理解できないふわふわした心のままラストに向けて落とされる感覚は
ジェットコースターに乗って空を飛ぶような浮遊感。

↑デーンデーンデーデデーデーンデーデデーン…

そしてジェットコースター最後尾にはやっぱりこの人がいるんだ。
最初から最後まで”SW”をやっている。


しかしこの人でさえ前座にしてしまうほどの「生き残った人間」のドラマ。
是非体験してみてほしい。

期待してくれ。
超えてくるぞ。

 

□総評

良作です。SWファンなら傑作もあり得る。

ただ、まず前提条件として映画EP1~6までの視聴は絶対必須である。
というか何ならスピンオフとか知ってるかどうかで大分印象が変わるぞ。

SWを知らなくても楽しめる!なんておためごかしはしない。
ゲームやるのに映画見てねぇとかありえんだろギャハハと言わんばかりに一見さんお断り。

とはいえ、最低限映画は見ていないなら本作には興味持てないだろうしそこさえクリアすればよい、というかなり軽い条件かと。
・・・あと、書くところが無かったのでねじ込むが、
ロード時間は短めになってるので前作でダメだった人もおススメだぞ。

 

さて、本作実はEA日本地域のゼネラルマネージャー…まぁつまるところ
EAのおえらいさんであるところの
野口ショーン氏ツイッターで行っているRTキャンペーンで当選し頂いたものである。


f:id:exa_axe:20230910013949j:image
頂いた以上、最低でもブログに書いて感想を書くことは
(そしてあわよくばこの記事を読んだ誰かの背中を押すことは)
男の義理、人情、仁義であろうと思いこうして筆を執ったのである。

頂いたのは5月11日でそこから4か月も経ってから書いてる時点で
仁義もクソもねぇだろとは言ってはいけない
もうリツイートって言葉も無くなってるのにね。

 

大変面白いゲームをありがとうEA。ありがとう野口ショーン。
恐らくあるであろう三作目は予約して買わせてもらう。

三作目を作る貴方たちに
フォースと共にあらんことを!

 

 

 

・・・んで~その~ヘヘッ野口ショーン氏・・・
僕他にEAでほしいゲームがありましてゲスね・・・(揉み手揉み手)

ではまた。