ソシャゲ戦国時代は終わりを告げ、いまやWelcome to Crazy timeこのふざけた時代へようこそ。
ソシャゲ世界におけるジャイアントキリング、アメリカンドリームは過去のものとなり
中小メーカーソシャゲは半年生きのこれば良くやった、一年越えたら古参って位のジャンプ新連載と同等の世界となってしまっている。
だって三ヶ月(約12週)で終了がマジである世界だぜ!?
この状況はひとえに
- 上位陣が衰えてもなお消えないこと(いまだにパズドラやってる人がクソ多い)
- 知名度がモノを言う世界
(有名版権でもないと最初にインストールされることすらキツイ) - 大手が金使って開発して金使って宣伝してと大手パワー全力で来る
- なんやかんやで大手が作ったやつのほうが面白い。
という中小メーカーへ徹底的な逆風が吹いている為。
最近ユーザー主体で流行ったメギド72ですらDeNAというめっちゃ大手メーカーの作品ということを考えると
過去のガンホーやコロプラ、mixiのようなゲームメーカーとしてはそこまででかくないところが天下を取るようなことはもう無いのだろうな、と思ってしまう。
ユーザー視点からもぶっちゃけてしまうともう大手メーカーのだけやっときゃいいよって部分はあるんですよね。
それなり以上の出来は期待できるし、半年終了も(まだ)少ないほうだし。
そんな時代にうっかりマイナーソシャゲにハマってしまった娘っこが私だ。
というわけで『東京コンセプション』のレビューである。
□ざっくり紹介とこの子のええとこ。
ストーリーに関しては公式から引用させてもらう。めんどいので。
まぁシナリオの出来は普通です。邪魔になら無い程度の面白さ。
↑メインヒロインは左のタマモちゃん。貧乳。それはメインヒロインの証。
ただ、全体的に女キャラボインでバインなのにメインヒロインがペターーンなのはさすが分かってやがるぜとプラスポイント。
↑左はコンボ数によってバフがかかる様子。右は必殺技。派手だがテンポは良い。
さて、この東京コンセプションというタイトルはざっくり言うとアクション系のソシャゲである。
既存タイトルで言うと白猫プロジェクトやドラガリアロストを考えてもらうと良いだろう。
これには2つ特徴的なシステムが存在する。
一つが通常攻撃・移動の二つがオートであること。*1
もう一つがコンボ数によるバフ要素。
基本的な攻撃と移動はオートで行われる。
フルオートの場合は必殺技も自動で発動する。
ではプレイヤーは何をするのか?というとガード(長押し)と回避(スワイプ)という敵の行動に対応するアクションである。
↑長押しでガード、スワイプでダッシュ回避。コンボとバフが切れないように相手の攻撃を見切れ!
敵の攻撃をガードあるいは回避することでコンボを継続させていくとキャラクターに攻撃力などのバフがかかりより戦闘を優位に進められるようになっている。つまり、
ほぼ放置していても問題ないがプレイヤーが操作に介入することでより有利になる、というバランスとなっており、
この点は非常にすばらしい。
あと、敵が複数体固まって登場し、自分の攻撃範囲がかなり広いことから
真・三国無双シリーズのようなバッサバッサ感があるので割と爽快感があるのも良い。
マップこそおおよそ長方形の味気ないマップではあるものの必殺技も派手かつテンポも損なっていない長さなのでで操作してて程よく楽しい良好な出来となっている。
↑素材を集めてランクアップ、覚醒・スキル、そして装備。奥深いというべきか多すぎるというか?
育成に関してはプリンセスコネクトReDiveとほぼ同等だったり。
ステージごとにランダムでドロップする素材を集め、ランクアップして能力を強化。
また、同じキャラを引いたり、イベントで集めた欠片を使って覚醒(限界突破)する。
さらにスキルレベルの概念もある。
ほぼプリコネやないかーい!チーン(ルネッサイゲームス)
さらに言えば、
- スキップチケットなども配られる。
やっぱプリコネやないかーい!チーン(ルネッサイゲームス) - 真面目に育成するとなると石を割って周回するゲームとなる。
マジでプリコネやないかーい!チーン(ルネッサイゲームス) - ついでに言うと擬似PvPもある。
もうプリコネやないかーい!チーン(ルネッサイゲームス)
↑PvPはランキングのみ。デイリーミッションとしてやる必要があるが難易度はゆっるゆる。
とはいえ擬似PvPはプリコネと比べてめちゃ緩く、一定時間内に敵を倒した数でランキングされるだけ、という簡単なものだ。
スキップチケットがあるとはいえやはり素材収集型の常としてランクが上がれば上がるほど素材の要求数は上がるし、ドロップ率も下がる部分はある。
しかし、この擬似PvPのゆるゆる加減がイラつかせず暢気にプレイできるようになっている。
報酬自体も(一位ならともかく)そこまでおいしくないので束縛されずいいポジションにつけていると思う。
ざっと整理すると、よく出来たアクションと奥深い育成システム、緩々な擬似PvPに普通のストーリー。
クエストだけ選んで放置してもいいという束縛の無さは気が向いたときに遊ぶには丁度いい、気軽にヤれるゲームだ。
・・・
ここまで読んでくれた方はもしかしたらこう思うかもしれない。
割と出来がいいってのはまぁ理解したよ。
でもここまで肩入れするモンじゃないんじゃない?って。
うーんだぁいせぇいかぁい(大正解)。
□いや、この子いい子なんですよ。でも物足りなさを感じる部分があるの。
はい、というのもの全体的な完成度は高いんですけど確かに
「こらぁTENKA取るな」みたいな猛烈な魅力には乏しいのよ。
グラブルの大量のコンテンツによる猛烈な吸引力、
プリコネみたいな圧倒的なリッチさと完成度、
パズドラのような新時代の幕開けを感じさせる新鮮さ、
FGOのようなクソみてぇなUIでも隠せないキャラクターたちの魅力。
こういった要素が足りない。
コレが2年前に出てたらもしかしたらTENKA取ってましたよ。
でも今年は2018年、それも末なんスよ。
「止まるんじゃねぇぞ・・・」が2年前なんスよ。
俺はこの2年間何をやってた・・・???
後発ゆえにブラッシュアップされたUIや育成システムは確かに出来が良いんだけど
それゆえに新鮮味が無く、それゆえに魅力に欠ける。
後発ゆえの利点と難点を噛み締める形になっているタイトルといえる。
あと、既存タイトルの課題を完全に吸収しきれたかというと難しい点もある。
例えば、本作は三人の妖怪+人間というパーティなのだが☆3妖怪(ガチャの最高レア)が3体揃うと次の☆3妖怪が出てもうれしくない。
ここら辺の戦力過多問題ってどのソシャゲも対応し切れていないのよね。
こういった既存タイトルでよく抱える課題に対してすべて対応していたなら新たなスタンダードとして褒めることもできたけど・・・。
で、結局肩入れする理由って何よって言われると
あのね、
このソシャゲね。
10万ダウンロードで祝ってたんすよ。
□ソシャゲで鍛えてよ。ともに学ぶよ。
↑じゅうま、十万!?と目を疑ったキャンペーン。右のロマサガソシャゲは三日で200万DLです・・・。
うん、10万DLな。百万じゃないぞ。十だぞ。
DL数そのものが伸びにくくなったとはいえ
アークザラッドRが50万DLでキャンペーンをし、
ロマサガが三日で100万ドーーン!200万もドーン!とやってる最中で10万DLである。
それはあたかも貧乏な家族が「誕生日だけは特別だよ」とコンビニのシュークリームを買ってきて5本の蝋燭を立ててハッピーバースデーを歌うようなものだ。
止めろ、俺にその光景は効く!泣いちゃうから止めろ!
同情じゃねぇかって言われたらそら同情だよ。
でも愛情も友情も同情も"情(なさけ)"から来るモンじゃねぇか。
実際高感度がギュインギュイン上がったのは事実なんだから仕方ない。
そらもう恋に落ちる音がしたよね。
恋が始まるときって何気ない時だと思うの。
最初に好きになったのは声、それから背中と整えられた十万DL祝いキャンペーン。
↑ちとわかりにくいが戦闘開始時にセミオート・フルオート状態を保存できるようになった。
UIがちょっと良くなってんじゃねぇか。
クッ!♡好き!♡
↑最初十個くらいあったデイリークエスト。最近は20分かからないので楽。
おっあの無駄に課題が多いデイリー減らしてんじゃん。最初からやれってんだよ!
クッ!♡好き!♡
↑取り忘れたがときのそらって子もいました。専用シナリオ・キャラモデ・モーションは一見の価値有。
んでVtuberコラボですよ。専用シナリオは勿論、キャラモデル作って専用モーション!
って馬鹿!頑張りすぎだろ!
クッ!♡好き!♡
↑割と珍しいがっちり会話するタイプの公式アカウント。
クソッッ!ツイッターでユーザーと丁寧に交流してんじゃねぇよ!
クッ!♡好き!♡
ちょっと手をぬいてんじゃねぇよ!!
クッ!♡好き!♡
自分、あんまりVtuberって興味なかったんですけどこれとコラボすると同じVtuberの仲いい奴らが付き合いでやってくれるっぽくって宣伝効果結構あるんだなぁと感心しました。
実際、10万DLから30万DLに伸びましたし。うん、伸びたんだよ一応。
んでまた30万DLごときで祝ってんのな。
クッ!♡好き!♡
ともかくうっかり貧乏家族を幻視してしまったことでもはや鉛筆が落ちても呼吸をしてても好感度が上がる状態になってしまった。
いや、たぶんそんなデカイ会社じゃ無かろうにガンバッてんスよコイツラ・・・。
どうせ初期だけだろうけどちゃんとプレイヤーの意見汲み取って改良してんスよ・・・
マイナーソシャゲにハマるとコレが怖い。後方彼氏面ってかもう保護者面。
さっきの10万DL⇒30万DLの段階でよく頑張ったやんってホロリとしたわよね。
気分的には娘の小学校の入学式を見てる感覚。
100万DLとか結婚式を幻視しかねないわ。
フフッ、白無垢が似合ってて俺も鼻が高いよ…。
□山で吹かれりゃよ 若後家さんだよ
↑トップ画面は妖怪と人間の組み合わせで喋るセリフが変わる。もっと妖怪との絆深めさせてホラホラ
マイナーソシャゲにハマると訳わからん保護者面になる、というのはわかってもらえただろうか。
こいつとうとう狂ったか、と思うかもしれんがマイナーソシャゲにハマった人間は大体こういう風になるだろ。ソースは俺。
誰もやってねぇだろうし俺が味方しなきゃ…みたいなオタクの半官贔屓。
あると思います。
オタクの心のやらかい場所を今でもまだ締め付ける…!
あると思います。
まぁ東コンのゲームとしての面白さはやっぱまだまだですよ。
「良くできている」以上”推し”にくい。
あと東京コンセプションって名前がなんかダサいっていうか怪しいのが良くない。勧めにくい。
例えばグラブルみたいな途方もない強さを求めるにしてもランキング以外の何かが必要だし、キャラ萌えならキャラクエストとか必要ですし、
コンテンツがどんどん増えていかないと…というところ。
とはいえまだサービス開始して2か月ですからね。
その二か月で生死が決まりかけない昨今ですが。
今後キズナアイコラボだなんだといろいろとキャンペーンをやることは決まっているのですが果たして半年持つのか。お母さん心配よ。
・・・ゲームは無駄だ、なんて言われ過ぎてもう慣れている。
ソシャゲに至ってはデータすら消える。
しかし記憶は残る。決して無駄になんてなりゃしねぇ。
だからと言ってサービスが長く続くにこしたこたぁねぇ。
なので俺を若後家さんにしてくれるなよ、と。
保護者になったり妻になったりせわしねぇな。
と、いうわけで。
頑張れ、東京コンセプション!
そして全てのマイナーソシャゲにうっかりハマった馬鹿者共よ!
エクサ17歳は全国の若後家を応援しています!
ま、気が向いたら東コンDLしてみてくださいな。というわけで。
↑勝算はあるのよね?頑張れ東京コンセプション!